蟻
ベルナール・ウェルベル 著
地球外生物を探すよりも、足元の蟻を見よ!
誘惑に抗しきれずに地下へおりたジョナサンはそのまま姿を消してしまう。そして後を追った妻と幼い子供も帰ってはこなかった。
数々の苦難の末、地下に潜入した救助隊が見つけた衝撃の世界とは…!?
一方フォンテーヌブローの森の奥で、堅牢な都市と連合を築き、力を蓄えるアリの社会。
そして、ついに地球上の二大文明が衝突する日がきた―。
人間とアリのファースト・コンタクトを描く衝撃の異色サイエンスホラーミステリ。
Category:SF小説
◇感想と解説
人類と蟻とのファーストコンタクトを描いた衝撃的作品。
この物語を読んで以来、私はすっかり蟻の虜になり、様々な蟻の習性について調べた。
すると、この物語に登場する驚くべき知恵をワザをもった蟻たちが、おおむね実際に存在する奴らであることがわかった。
蟻の哲学は難解だ。
高級で奥深い。
私たちは蟻の世界を知るべきである。
ベルナール ウェルベルは、とっても面白い物語に乗せてその難解で高級な哲学をとても分かりやすく、明確に提示している。
小さな小さなこの生き物は、なんとも複雑で壮大な社会を作っており、そして不思議な一生をおくっているのだ。
地球には、人類以外にも高度な文明をもった生物がいたんだよ。
足元に。
◇情報
1991.France/Les Fourmis
1992.France/Le Jour des Fourmis
1996.France/La Revolution des Fourmis