レギュレイターズ
リチャード・バックマン 著
少年の空想が現実となるとき
オハイオ州の閑静な住宅街で起きた突然の発砲事件。
奇妙なワゴン車から発せられた銃弾が、非情にも、新聞配達の少年の命を奪った。
だが、悲劇はそれだけでは終わらなかった。
SFアニメや西部劇の登場人物たちが、次々と街頭に現れては、住民たちを無差別に襲撃しはじめたのだ!
書簡、日記、映画シナリオ―さまざまな仕掛けに加え、暴力とスピード感に溢れた傑作パニックホラー。
Category:スティーヴン・キング
◇感想と解説
本書の著者リチャード・バックマンは今では有名な話だが、スティーヴン・キングの別名である。
バックマン=キングであることがバレてしまった後、キングは1985年にバックマンを封印した。その後、バックマン名義では本を出していなかったが、本書は1996年に、リチャード・バックマンの遺稿という形で出版された。
なので、キングらしい仕掛けがたくさんで非常に面白い。
『レギュレイターズ』には、バックマンの死後、未亡人が地下室で原稿を発見したという説明がついていて、キング名義の『デスペレーション』 と対をなす内容となってる。作品間の繋がりで読者を楽しませてくれるキングの新たな試みがここにあるのだ。
『レギュレイターズ』 だけ読んでもまあまあ楽しめるけども、それではこの作品の本当の面白さはわからない。『デスペレーション』 を読んだあと、しかも間髪あけずに 『レギュレイターズ』 を読むのである。そうしたら、もう 「うおおおおお!!!!!????」 という驚きの連続だよ!!!!
◇関連作品
◇情報
1996.USA/The Regulators