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夏への扉

ロバート・A・ハインライン 著

50年代のSF作家が考えた21世紀の世界!!!

恋人に裏切られ、友に背かれ、発明の特許を欺しとられ、何もかも失ったあげく冷凍睡眠で二十一世紀の未来に送りこまれた発明家ダニイは、真相をつきとめるためタイムマシンで再び過去にもどったが……緊密な物語構成と深い思索性にかけては右にでる者のない米SF界最大の巨匠が打ちたてた時間テーマの金字塔!

◇感想と解説

古典SFが好きな方には大変おすすめ!

古典といってもそこまで古い感じがしないのがすごいところだ。もちろん、出てくるアイテムは古臭いが、ストーリーが色あせてなくてとてもおもしろい。

そして、何より、この物語で一番魅力なのは時代設定であろう。

本書は1957年の作品なのだが、そこから見て、近未来の1970年が舞台となっている。50年代後半のSF作家が考えた70年代の世界は、冷凍睡眠の技術も発達した夢のような時代に描かれている。

そして、主人公であるダン・デイヴィスが冷凍睡眠をして目覚める超未来世界は、何と

2000年12月。

・・・・。

えーと。
既に過去。。

これはだいぶおもしろい。
人類が月へ行く前のSF作家が考えた21世紀の姿がリアルに楽しめるのだ。

まさにそれは<レトロフューチャー>。

『夏への扉』 に出てくる21世紀はお手伝い系のロボットに溢れて、医学も相当発達していて、自動的にページがめくれる新聞とかあったり、とっても楽しげだ。

昔、この本を読んだという人ももう一度手にとってみてはいかがでしょうか。

◇情報

1957.USA

◇Amazonで購入する

複数の作品形態がある場合は、存在するものから ハードカバー/文庫/Kindle/DVD/Blu-ray/4K/Prime Video(字幕/吹替) の順番でリンクします。

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