1992.06.18死へのゲート
駅から出ると、駅前のロータリーには人がたくさんいてごった返している。
人々は行列をつくっている。
私と友達2人は、わけもわからずその列に並ぶ。
しばらく並んでいると、行列の先頭にゲートがあって、若い女が「次の方どうぞ」と誘導しているのが見える。
私はとっさに悟る。
あれは、死の入口だ!!!
私は2人の友人にそれを知らせて逃げようとする。
走り出した私たちの真上でスピーカーが怒鳴っているのが聞こえてくる。
「No.99、No.100、No.101 トウボウ タダチニ ツカマエヨ」
白い壁のビルに逃げ込むと、9歳くらいの男の子が3人、私たちを待っていた。
そのうちの一人が私に近づいてくる。
この子は私の息子?