月ニ寄ス
ここ数ヶ月ずっと月のことを考えている。
月は地球に住む生き物にとって当たり前に存在している。
あまりに当たり前なもんだからそこまで深く考えることもあまりなかったりもするけど、地球を離れて太陽系全体で見ると、月は風変わりな天体の部類に入る。
(もっと広い目で見たらありふれた天体なのかもしれないけど。)
◇月の生い立ち
月がどのようにして生まれたのかはまだよく分かっていない。
地球が生まれたときに同時に生まれたとか、地球から分離してできたとかいろいろな説があるが、これらの説で月の現状を矛盾なく説明することはできないそうだ。
私の子供のころは確か、ガスの中から同時に生まれたって習ったと思うけど、もう古いんだねそれ。
最近もっぱら有力とされている説は、ジャイアントインパクト説。
これ、ロマンチックでダイナミックで個人的に大好きな説だ。
地球が誕生してまもなく、巨大な隕石が衝突して月ができたという説。
隕石つうか、もっとデカい火星くらいの大きさの天体が衝突したというのだ。
衝突した天体は地球のマントルをえぐり取り、自らは砕け散った。その破片が月となったという。
こんなのぶつかったらやばいよねww
話だけ聞くと、またまた~って感じであるが、この説を採用すると、月と地球に関する数々の謎を無理なく説明できるようになるらしい。
80年代以降、コンピュータによるシミュレーションの制度がどんどん向上してこのとんでもなくダイナミックな説の検証が進んでいる。
その結果、かなりの高い確率で、この説は「有り」ってなってきているようだ。
もしこの説が立証されたら、今度は、その天体がどっから来たのか、生命誕生とどういう関わりがあるのか、とか気になることが増えちゃうね。
もっと詳しく知りたい人はこちらへ。
↓
・AstroArts | 大衝突による月の誕生を支持する新たな論文(続報)
・月の誕生を解明する『巨大衝突説』の新シミュレーション
・国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト 月の形成
◇月はデカい
月は太陽系の衛星の中でも特に変わってる方に入るだろう。
地球に住んでると、夜の空に大きな月があるのがあたりまえに思ってしまうけど、あの衛星は、惑星に対して異様なほどデカいのだ。
かつて月と地球を二重天体と捉えようとした学者がいたくらい、月はデカい。
その大きさは木星や土星などの巨大惑星の衛星たちと並ぶ大きさで、太陽系では5番目の大きさ。
木星の衛星エウロパよりデカイ。木星なんて地球の何倍かっつう話である。
惑星との比率で言ったら、ダントツ1位なのである。
月は地球の1/4。
ちなみに、ガニメデが木星の1/14、タイタンが土星の約1/12で月はやっぱり桁違い。
こうしてみても、月は他の衛星たちと同じようにできたんじゃなくて、天体の衝突という特別なイベントによって作られたと考えてもいいような気がしてくるね。
(実は冥王星の衛星カロンは惑星との比率がもっとデカいんだけど、冥王星自体が月より小さいし惑星から降格したのでここでは仲間にいれずに話を進める)
月が巨大なせいで、地球では太陽系の他の惑星ではなかなか見られない特別なことが起こる。
◇皆既日食
たまたまなのか意図的なのか(^m^)それはさておき、地球から見ると、太陽と月の大きさがほぼ一緒くらいに見えるという奇跡が起きている。
それによって、地球上では月と太陽がぴったり重なる皆既日食や金環日食などの現象が観測される。
宇宙全体で考えたらよくあることなのかもしれないけど、太陽系で言ったら、こんな景色を見れるのは地球くらいだろうね。
これが火星だったらフォボスとダイモスはあまりに小さくて迫力に欠ける日食になってしまうのだ。
・NASAの火星探査車が捉えた、人類が初めて見る他の惑星上での日食
ってゆうか、それを見てすげーって思うやつらが住んでること事態がすごいんだけどねww
私はまだ生で皆既日食を見たことがないけど、人間の想像を絶する大きさのものが広大な空間の中で動いているのを体感できるすばらしいひと時なんだろうなと思う。
皆既日食の映像ってなぜか泣けてくる。
特に歓声を上げる人が映ってるとぐっとくるね。
皆既日食については前にも書いたのでよからどうぞ。
ちなみに、2012年5月21日は東京を含む日本の広い範囲で金環食が見れる。
やったー!!!!
◇皆既月食
地球からは皆既月食という現象も観測できる。
月がすっぽり地球の陰に入る状態を言う。皆既月食は満月の夜に起こり、皆既状態になると真っ赤な月が観測される。
これも月がデカイからこそインパクトある天体ショーとなっているのだ。
ちなみに、このとき月から太陽を見たら地球と重なって皆既日食が観測できる。
こちなみに、この文章を書いている2011年12月10日はちょうど皆既月食だ。
◇潮の満ち引き
地球の表面は気体・液体で覆われていて、それが巨大な衛星の影響で上下運動をしている。
潮汐には太陽も関係しているけれども、やはり月の影響は大きい。
巨大な天体が近くにない星では、表面の顕著な上下運動は起こらない。
人間は有史以前から潮の満ち引きを眺めてきたが、これは地球だからこそのリズムなのだ。
月はずっと海を揺さぶり続けてきた。
太古の海で月の引力がどのように作用したのかは分からないけども、あの巨大な衛星に揺さぶられながら、私たちの先祖が何かしらの影響を受けて繁栄してきたのには間違いない。
だって生命は海で生まれたんだもん。月がなかったら果たして生命は生まれたのだろうか、とすら思えてくる。
今でも多くの海の生命が潮の満ち引きにあわせて産卵をしたり、月に寄り添って生きている。
サンゴは大潮にあわせて産卵する。
では陸上の動物はどうだろう。
私は女なので、月と生命の関係のことを考えると即座に月経を思い浮かべる。
人間の月経の周期は28日で月とほぼ同じ。
ここだけ見ると、完全に人間の体内リズムは月に対応しているように見えてしまうが、人間以外の動物を見ると必ずしもそうではなく、今のところ、生物学的にはこれは偶然の一致で人間の月経と月との関係はない、とするのが一般的のようだ。
いろいろな動物で周期がバラバラなのは、全部たまたまそういう周期でこれといった意味がない、とするのが現状らしく…。
私は個人的にこのような考え方は納得できないんだけど、つまり、今のところ、生き物の体内リズムの仕組みはよくわからないってことなのね、と解釈することにしてる。
現状では、月と体内リズムを結びつけるのはロマンチックな考えとされ、スピリチュアル的な分野にカテゴライズされているようだ。
だからお医者さんはこのような考え方を歓迎しないんだね。
よく聞く「満月の夜には○○が増える」というやつも、科学的には何の根拠もないとされ、迷信扱いされている。
だがしかし、あんなでっかい衛星がぐるぐる回っていて、それにあわせるように同じ周期で毎月毎月生理が来るのを二十年以上も体験してると無関係と考える方が不自然に思えてきてしまう。
実際どうなのかはわからないけど、まだ人間が見つけていない生命と月との関わりがある気がしちゃうな。
こういうことを調べていると学者はロマンチストでなければならないとつくづく思う。
◇月理学
人工衛星などの宇宙開発が進み、月の詳細な画像やデータが収集されるようになる以前は、月の表面を望遠鏡などで観察し、月の地図を作る研究がされてきた。
それを月理学と呼ぶ。
昔の人が書いた月の地図を見てみよう。
ウィリアム・ギルバートの月面図
肉眼で観察して、1600年ごろに描かれたものらしい。
これが最初の月面図ではないかと言われ、月理学のさきがけとされる。
ふむ。。
トーマス・ハリオットの月面図
初めて望遠鏡を使って観測された図。1609~10年。
ガリレオ・ガリレイの月面図
1610年。ようやくガリレオのお出まし。やっぱりぜんぜん違うなぁ。さすが。
J.W.ドレーパー
初の月面詳細写真。1840年。
で、探査機がハイビジョンカメラとかで月の裏側までキレイな画像を撮る時代となった。
そうしてできあがったのがこれ。
Google Moon
http://www.google.com/moon/
現物の月を望遠鏡で見なくても、好きな時に好きなだけ月の表面を見れるようになった。
400年経つとここまで進化するんだね。
◇月の探索
20世紀に入ると、月は望遠鏡で眺めて観測するものではなく、実際に行って確かめる場所となった。
ルナ計画
旧ソ連の無人月面探査計画。
1959年に打ち上げられたルナ3号が世界で初めて月の裏側の撮影に成功した。
このとおり画像は不鮮明だけど、人類が始めて月の裏側を見た瞬間だ。
アポロ計画
月は、21世紀初頭において、人類が唯一到達したことのある地球以外の天体である。
世界で始めて月面へ人類を送り込んだのは、1969年に打ち上げられたNASAのアポロ11号。
人類で始めて月面へ立った男はニール・アームストロング。
月面着陸捏造疑惑とかあり、この期におよんでその信憑性が疑われたりしてるが、私は実際行ってると思っている。
何か隠してるかもしれないけど、行ってると思うよ。
アポロ計画で撮影された写真から、何枚か紹介しよう。
アポロ11号
アポロ17号
この1972年打ち上げのアポロ17号を最後に、2011年現在、人類は月に行っていない。
かぐや
アポロ計画以降、人類は月には行っていないが、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2007年に月周回衛星かぐやを打ち上げ、およそ1年半にわたり様々な観測を行った。
かぐやにはNHKのハイビジョンカメラが搭載され、これまでにない美しい月と地球の映像を私たちに見せてくれた。
ルナー・リコネサンス・オービター
2009年、NASAが打ち上げた月周回衛星。
アポロ11号などが着陸した地点などの写意を撮り、そして月の裏側の鮮明な画像の撮影もした。
ルナ3号から50年ほどしか経ってないのに、技術の進歩はすさまじいね。
月の裏側ってやっぱりいつも私たちが見てる方と全然違うね。見慣れないってゆうか全く知らない星に見える。
さて、科学的な目線て月を見るのはここまででおしまい。
次は、月と人間の歴史を見てみたいと思う。
◇月と都市伝説
月はここまで詳しく解ってきてる。知れば知るほど不思議な存在に見えてくる月。
未だに月に関する怪しい噂は絶えず、都市伝説が多いのも納得だ。
ここでは巷で噂される月に関する面白い話を載せておく。
信じるか信じないかはあなた次第。
・月は衛星を装った宇宙船である
・月の内部は空洞で外側は金属でできている
・アポロが月に行ったのはウソ
・アポロは月に行ったが宇宙人との接触があったためNASAがデータを隠ぺいしてる
興味があったらどうぞ調べてみてね。
◇月と神様
月は、漆黒の闇となるはずだった地球の夜を明るく照らしている。
夜の空において、その存在感は圧倒的だ。
この明るい夜が私たち生命と人類の発展に大きな影響を与えてきたのは間違いないだろう。
人間は古来から月を信仰してきた。
世界にはどんな月の神様がいるだろうか。
シン(メソポタミア シュメール神話)
シュメール語ではナンナルと言う。
トート(エジプト神話)
ギリシア文字で書くとこんなにかわいいw → Θωθ
古代エジプト語ではジェフティと言う。
元は知恵の神だったが月と賭博して勝ち、月の属性を得る。
イシス(エジプト神話)
タロットカードやスピリチュアルな場面で月の女神としてよく登場する。
元々は月とは関係ないみたいだけど。
トート・タロットの「女司祭」には「月」のシンボルがあり、描かれているのはアルテミスでありイシスであるらしい。
アルテミス(ギリシア神話)
狩猟・死・出産・処女性などを司る神であるが、月の女神セレネと同一視される。
その昔は生贄を必要とする神で、死のイメージがつきまとう神だ。
銀河鉄道999にアルテミスって出てくるね。
↓
ルーナ(ローマ神話)
ギリシア神話のアルテミスやセレネなどと同一視される。
ラテン語のルナ(月)の語源である。
イシュ・チェル(マヤ神話)
彼女が怒ると豪雨になって洪水が起こる。「怒れる老婆」の異名を持つ。
彼女を鎮めるには生贄が必要。
月天(仏教)
帝釈天(インドラ)や梵天(ブラフマー)も属する十二天のひとつ。
元はバラモン教(ヒンドゥー教)の神チャンドラだったようだ。
ソーマ/チャンドラ(ヒンドゥー教)
チャンドラは月神のことで、ソーマは神酒(麻薬?)の名前。
ソーマは寿命を伸ばし、霊感を与えるとされる飲み物。
ヒンドゥー教では、月を神様が使う酒盃とする考えがあり、ソーマ=月神となった。
月光菩薩(仏教)
日光菩薩とセットになって、薬師如来の右脇にいる。
梵名はチャンドラプラバ。菩薩は修行者であり、私たちと共に歩いて教えに導く。
真言は オン センダラ ハラバヤ ソワカ。苦熱を取り除く言葉だそうだ。
ツクヨミ[月読](日本神話)
太陽神アマテラスの弟。
イザナギがイザナミを追って黄泉の国へ行き、そこから逃げ帰り禊(みそぎ)をしたときに、左目からアマテラス、右目からツクヨミ、鼻からはスサノオが生まれたとされる。
(他)
チュプカムイ(アイヌ神話)
メツトリ(アステカ神話)
ママ・キジャ(インカ神話)
ヒナ(ポリネシア神話)
マヒナ(ハワイの神話)
イガルク(イヌイットの神話)
ああ、キリがないなぁ…。
◇月に見えるもの
月には肉眼でもはっきり見える模様がある。
黒い部分は地球から見て表側に集中していて裏にはほとんどない。
黒い部分は月の海と呼ばれ、大昔に溶岩が吹き出したところではないかと言われており、溶岩が重たいので月の重心が偏り、より重いほうが地球側を向いているのだという説もある。
あの模様、日本ではウサギが餅をついてるといわれているけど、国によっていろいろなものに喩えられているので調べてみると面白い。
カニだと思ってるとこが結構多いみたいだね。確かに見える。
日本やアジアの国々:餅つきうさぎ(インド仏教説話集ジャータカに起源があるっぽい)
ヨーロッパ:カニ
ヨーロッパ:女の人の横顔
ドイツ:薪を担ぐ人
アラビア:吼えているライオン
南米:ワニ
etc…
◇月と食べ物
月見団子
月見うどん/そば
マクドナルドの月見バーガー
萩の月
◇月と絵描き
星月夜[1889年]
フィンセント・ファン・ゴッホ
月百姿 玉兔 孫悟空[1890年]月岡芳年
月光[1902年]
アルフォンス・ミュシャ
満月[1919年]
パウル・クレー
青いサーカス[1950年]
マルク・シャガール
◇月とカメラマン
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◇月と詩人
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも(柿本人麻呂) →解説
天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも(阿倍仲麻呂) →解説
影は天の下照る姫か月の顔(松尾芭蕉) →解説
菜の花や月は東に日は西に(与謝蕪村)
寝床まで月を入れ寝るとする(種田山頭火)
『To Helen』(エドガー・アラン・ポー) →全文
…満月があなたの心のように天空の軌道をさまよい歩き
銀色のヴェールのような光を沈黙と炎熱と無気力とをともないつつ
バラたちの仰向いた顔に注ぎかけた…
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中からひとつ抜粋。
悲しい月夜
ぬすつと犬めが、
くさつた波止場の月に吠えてゐる。
たましひが耳をすますと、
陰気くさい声をして、
黄いろい娘たちが合唱してゐる、
合唱してゐる。
波止場のくらい石垣で。
いつも、
なぜおれはこれなんだ、
犬よ、
青白いふしあはせの犬よ。
他にもいろいろ読みたい人はこちらへ。
↓
・たのしい万葉集: 月(つき)を詠んだ歌
・月の和歌
・Moon Poems And Poetry
◇月と作家
月といえば…で私が思いつく物語。
ネタバレもあるのでご注意を。
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月といったら日本人なら誰しもこの物語を思い浮かべるだろう。
なにしろ日本産の月周回衛星が「かぐや」っていうくらいだから。
かぐや姫が月へ帰るシーンは改めて読むと強烈。
彼らは空中に浮いていた。
家の外や内にいた者たちは、得体の知れない物の怪に襲われたように思って、みんな戦う気をなくしてしまった。
勇ましく弓を射る者もいたが、力が入らず、弓はあらぬほうへと飛んで行った。
先ほどまで迎えが来たら追い返してやると意気込んでいたお爺さんも酔ったようになってひれ伏してしまった。
月の人は、かぐや姫は罪を犯したので地上に下ろしたが、期限が過ぎたので連れて帰るのだと言う。
早くかぐや姫を出せと月の人が言うが、お爺さんはひれ伏したまま従わない。
月の人は屋根の上に空飛ぶ車を近づけて「かぐや姫、地上には長く居られないのだよ」と言った。
すると、締め切っていた戸が次々勝手に開いてしまって、かぐや姫は外に出てしまう。
かぐや姫はせめて見送ってくださいとお爺さんに言うが、お爺さんは悲しすぎて見送ることができない。
困ったかぐや姫は悲しんでいるお爺さんや帝に手紙を書き、自分のために用意された不治の薬も帝に渡した。
このやりとりが終わると、月の人がかぐや姫に天の羽衣をさっとかけたので、姫は地上のことを忘れてしまい、
車に乗って月へと昇って行ってしまった。
10世紀の人が考えたと思うと、なかなかぶっ飛んでるよね。
今読むと、宇宙人か未来人かがUFOに乗って迎えに来たとしか思えない展開。
かぐや姫が月で犯した罪が何だったのか、実はこれはどこにも文献がなく、永遠の謎でなのである。
「竹取物語」の前編として、かぐや姫が月で何をしたのか考えるのも楽しいかも。
狼男
満月といったら人狼。
狼男のルーツは『旧約聖書』まで遡るが、これは王様が自分が狼だと思って苦しむ物語で、まだ満月との結びつきはない。
昨今の狼男のイメージは、映画『Werewolf of London』(1935年公開)の影響が大きい。
この映画で初めて満月を見ると変身するという設定が定着した。
月の光で変身したり魔法がとけたりする話ってたくさんあるけど、それの元の元はなんだろう。
調べたけどよくわからなかったな。。
狼男は吸血鬼とならんで最もポピュラーな怪物のひとつで、いろいろな作品に出てくる。
↓日本における二大狼男といったらこの人たちだろう。
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↓狼男映画として有名なのはこちら。
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狼男関連の作品は他にも山ほどあるので興味ある人は探してみてね!
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詩人として名を馳せようとするも挫折した男がついに発狂し山中へ姿を消した。
男の親友が月の夜、彼を探しに行くが、虎となった親友と再会することになる。
夜明けの月の下、かつて秀才と言われた男が猛獣の姿となって咆哮するラストシーンが非常に印象的。
この物語のことを想うと胸が痛む。私もいつかこうして虎になってしまうんじゃないか。
そのド迫力の文体は70年の時を超えて私の心を激しく揺さぶってくる。
何かを志す人にはぜひとも読んでほしい逸品。
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アポロが月へ行くおよそ100年前に書かれたSF小説。
今読んでも、技術的にはさほど大きく間違ってないらしい。
日本では最後の将軍 徳川慶喜のくらい。すごすぎ。
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こちらはジュール・ヴェルヌのハードSFと違って、「反重力」とか、球体の宇宙船とか、月人とか宇宙のキノコとか、とっても空想的な内容になっている。
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ヴェルヌとウエルズの小説を元に作られたモノクロサイレント映画。
世界初のSF映画とされ、当時の映画としては何もかもが画期的な作品だった。
今見てもセンス抜群である。
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月のティコクレーターで、人類がモノリスを発見するところから物語が始まる。
人間より遥かに進んだ生命体が地球の生き物を観察した場合、すぐ横にある月までこの子たちが行けたらまた面倒みてやろうって発想。
これはなきにしもあらず…で、ぞっとするのである。
地球と月。異星人から見たら、ああ、ここで生まれたやつらはいずれあそこに行きたがるな、って思うよね~やっぱり。
そして、なんと言ってもキューブリックの奇才っぷりが光る映画が最高である。
小説の方は3001年まで続くのでまだの人はぜひ読んでほしい!!!!
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とにかく月に関する面白いネタがてんこ盛りの小説。
人類はどうやって進化したのか、月はどうやってできたのか。
月で不可解なものを発見するあたりはアーサー・C・クラークの世界観と通じるものがあるが、ジェイムズ・P・ホーガンの小説の方が何と言うかストイック。。
ひたすら物語の中で考察してるのだ。ヘンタイ。
私がこの月に関する記事を書こうと思ったきっかけになった本でもある。
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「月」というと、どうしてもこのシーンを思い浮かべてしまう。
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月を印象的に使ったシーンといったら、これしかない。
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満月の光を浴びると発動する呪いが出てくる。ドラえもんの長編は名作ぞろいだが、個人的に「魔界大冒険」が一番スキ!!
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しっぽがある頃、満月を見ると悟空は巨大なサルになっていた。
その後、月は亀仙人に破戒され、神様によって復活するが、ピッコロがまた破戒してる。
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ごく普通の高校生である主人公たちが、夜見る夢でそれぞれの前世の記憶を共有してることを発見し、夢に登場する他の仲間もいるんじゃないかと探し始めるところから物語が始まる。
彼らの前世は異星人の科学者であり「Z-KK101」と呼ばれる月の基地から地球を観察していたようだ。
いったい前世で何があったのか。何故彼らは地球人として転生したのか。夜な夜な彼らが見る夢を追って謎が深まりそして解かれていく壮大なストーリー。
読者の間で前世ブームが巻き起こり社会現象にまでなった作品。
これ中学生のときすごいスキだったなぁ。ちょっと長すぎるけどね。。読むの大変。
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1970年に打ち上げられ、月へ着陸する予定だったアポロ13号の事故を扱った映画。
アポロ13号は、地球から遠く離れた宇宙空間で事故を起こしてしまう。
極限状態で生き延びようと戦った3人の宇宙飛行士と、限られた時間の中であらゆる検証・検討を行い的確に彼らを地球へと導いた地上の管制官たちの物語。
映画史上初めて無重力状態で撮影が行われた。
うーむ。キリがないのでとりあえずここまで。
あとは、こんなところか。
↓
月光仮面 [1958年~]
月光菩薩がモデル
美少女戦士セーラームーン [1992年~]
月に代わってお仕置きする。
月の女神セレーネー(アルテミス)とエンデュミオーンの悲恋の物語がベースになってる。
◇月と音楽家
実はこのコーナーを書きたいがために長々と調べていた。
月のことをよーく考えてから人間たちが作った月の曲を聴くとさらにぐっとくる。
たくさんありすぎて載せきれないけど、私がぱっと思いついたのを並べてみる。
1801年『ピアノソナタ第14番(月光ソナタ)』(ベートーヴェン)
パーフェクトな曲。
1901年『荒城の月』(作詞:土井晩翠、作曲:滝廉太郎)
1923年『月の砂漠』(作詞:加藤まさを、作曲:佐々木すぐる)
1925年『雨降りお月さん』(作詞:野口雨情、作曲:中山晋平)
『炭坑節』福岡県民謡
※1948年にリリースさて、流行歌になった。
沖縄民謡『月ぬ美しゃ』
八重山地から伝わった。
1959年『大川ながし』(美空ひばり)
月を歌ってるわけじゃないんだけど。
※本人が歌ってるのが消えちゃったので香西かおりバージョン
1961年『ムーン・リバー』
映像は「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップバーンが歌ってるシーン。
1962年『ミスター・ムーンライト』(ドクター・フィールグッド&ジ・インターンズ)
映像はビートルズ版(1964年)。オリジナルより有名になった。
1967年『Moonlight Drive』(ドアーズ)
1969年『ムーンチャイルド』(キング・クリムゾン)
1973年『Grapefruit Moon』(トム・ウェイツ)
1983年『Billie Jean』(マイケル・ジャクソン)
マイケルと言えばムーンウォーク。
1988年『MOON』(レベッカ)
1989年『ムーンライト ダンス』(渡辺美里)
1990年『ニュー・ムーンに逢いましょう』(ウインク)
これPVも曲もやばい。
1992年『APACHE MOON』(NOKKO)
1993年『月の爆撃機』(ザ・ブルーハーツ)
1994年『Moon Sammy』(Soul Coughing)
1997年『今宵の月のように』(エレファントカシマシ)
1998年『あなたへの月』(Cocco)
2000年『月光』(鬼束ちひろ)
2000年『Hijo de la Luna』(サラ・ブライトマン)
2009年『Soft Shock』(ヤー・ヤー・ヤーズ)
Summer moon というフレーズが出てくる。