さよならキング オブ サヴァン
キング オブ サヴァン と呼ばれ、映画『レインマン』のモデルにもなったキム・ピーク氏が、2009年12月19日に亡くなっていた。
サヴァン症候群とは、知的障害や自閉性障害がある人の中で、ある特定の分野において尋常ではない能力を発揮する症状のこと。
彼はとにかくすごい人で、日常生活では介護が必要だけども、人知を超えた記憶力を持っている。
キムの頭には九千冊もの本がまるごと暗記されている。
それからカレンダーも。何年何月何日が何曜日だったか、彼はすぐさま取り出せるのだ。
それは普通の感覚で言う記憶とは異なっているように思える。
彼は、写真を撮るように本のページを暗記してゆき、必要なときにそれを出してきて見てるんだって思った。
で、これだけはなくて、彼のすごいところは、それら膨大な記憶がただ暗記されているだけでなく、それぞれがちゃんとつながってひとつの世界になっているところだ。
九千冊もの本を記憶して、彼はいったいどういう宇宙を見ていたのか。
今となってはもう誰も知ることはできない。キムと同じところまでは誰もいけない。
そんな彼が言っていた言葉があるので紹介したい。
それはそれは驚くほど単純で明確。
とっても素敵な言葉なんだ。
他の人との違いを認めてそれを尊重しよう。
自分がして欲しいと思う事を人にもしてあげよう。
そうすれば この世はもっと良くなるから。
わたしはこの言葉を聞いて涙が止まらなくなった。
だって、おそらく、誰よりも人類のことを知ってる人が、All you need is LOVE. 愛こそすべて!! って言ってるんだもん!!
勇気がわいてくる。
やっぱりそうだったんだ! って。
さよならキム。
わたしはみんなにあなたの言葉を伝えるよ!
以前書いた記事はこちら
キムについてもっと詳しく知りたい人はこちらへ
http://x51.org/x/05/12/1952.php