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シミュレーテッドリアリティ

シミュレーテッドリアリティについて延々と考えた。

簡単にいうと、この世界はどっかの誰かが作ったシミュレーションなのでは….? という発想。
このような仮説を読んだり聞いたりすると、私は恐怖にも似た興奮を感じる。

だって、これは私が物心つくころからずーーーーーっと考えていることなのだ。

この私の妄想 (?) の始まりは、「他人」 というものを意識しだしたところまでさかのぼる。
自分自身は自分として認識して、この世界に存在している。
私はわたしの内側から世界を見ている。

私からみた家族や友達は、私の外側にいる。
つまりそれが自分以外の人だ。

その自分以外の人たちは、どうやって自分自身を認識しているのだろうか?
私と同じように自分の内側からこの世界を感じているのだろうか?

学校にいる間は、クラスメイトと同じ空間にいるけど、家に帰ったとき、私から見えなくなった彼らは果たして同じように存在しているのだろうか??

極端なことを言うと、私が存在しなくてもこの世界は存在するのだろうか???

私が存在しなくなれば、もちろん私にとって世界は存在しなくなってしまう。
だからこの答えは永遠に知ることができない。

もしも私が見てないときの世界が変わらずに存在するという、何らかの証拠がつかめれば、この世は現実なんだと確信することができる。私は大人になった今でもこの疑問を考え続けている。

だから、人と世界と宇宙に興味があるんだと思う。
本や映画や街中のちょっとした風景にも異常に感情移入してしまうのはこのせいかと思われる。

この Wiki の記事には、私がこうして漠然と考えていた不思議な感覚が、より科学的に詳しく書いてあったのだ。
幼いころの私には 「シミュレーション」 という概念がなかったのでうまいことこの疑問を言葉にできなかったが、そう、まさにこれなのだ。

私はずっと自分自身が高度な技術によって作られた 「シミュレーション」 の中にいるのでは? という感覚をぬぐい切れずに生きている。

「シミュレーテッドリアリティ」 のページを読みすすめ、私は心のどこかで、最終的に「これは空想の世界で…」ってゆう一言を期待していた。
私の子どもころからの妄想を妄想として片付けてくれる一言を。

でもその一言はなかった…!!!

Wikiによると、この世界が 「シミュレーションではない」 という証拠はまだ見つかっていないと書いてある。
人類が現在までに発見したこの世の現象についてコンピュータで再現できないようなことはまだ起こっていないらしい。

そうなんだ…。 やっぱりそうなんだ…。

学者のみなさんがそういう結論に達したというのはかなりショックである。
これに対する反論は、「シミュレーションであるという証拠もない」 という当り前のものだが、全く安心できない。
だって、つまりどっちも同じくらいの確率でありうるわけで。。。。

こえーー。
今はまだ誰も 「シミュレーションではない」 と言い切れないんだ。

ここまでの話を読んで、映画『マトリックス』 を思い出した人も多いであろう。
あの映画はまさにこの感覚を具体化したものかと思う。

わたしは、特に何の前情報もなしにこの映画を見に行ったのだが、ネオがマトリックスから目覚めるシーンで気絶しそうになったのを覚えている。

これだよ!! これ!! 私がずっと恐れているのは!!!!

この映画って哲学的で難解だけど、すごく的を得ていると思う。

インドでは 「この世は神の夢」 って発想もあるそうで、「シミュレーテッドリアリティ」 という概念は人類の永遠の悩みなんだねきっと。

それでは、この宇宙そのものがシミュレーションかもしれないという仮説のもとにいろいろ考えてみたい。
(ここまで文章は前置き。。。)

私はかねてから、宇宙は本当に何もないとこから始まったのか??? という疑惑を持っている。
今のところ 「宇宙はビッグバンで始まった。その前はなにもなかった」 という説が有力とされている。

でもさ、何もないってどういうこと???

私にはそれが全く理解できない。何もないところからどうしていきなり宇宙が生まれるのか。
その前は時間もないってことでしょう?? 宇宙を作っている材料はどっから来たの?

ぜんぜん、ピンとこない。

それで私が最近たどり着いた考えはこれだ。

【宇宙はマッチを擦った瞬間である。】

うん。これに違いない。これは、友達にもらったDVDを見ているときに思いついた。
そのDVDは物体をどんどん拡大してくと何が見えるかってのをひたすらやる映像。

これがすごいんよ。

金属をどんどん拡大していくと、整然と並ぶ ○○○○○ が見える。

原子だ。

誰もが考えることかと思うけど、この小さな世界は、小さな宇宙で、小さな人が住んでいるんじゃないかって思ってしまう。
でもこうして整然と並んでいるのを目撃すると、私の知っている宇宙とは似ても似つかなくてやっぱり小さい人はいないのかな…?? とさみしくなる。

でも今の技術で見れるのって、金属とか安定した物質だけなわけだ。
もっといえば、もしかしたら原子とか電子が最小じゃないかもしれない。

本当の小さな世界はまだ誰も見ていないのだ。

特に、柔らかいものや熱いものなど、激しく動いているものはどうなってるか計算で予測はできるだろうけど、本当に隅々まで目撃した人はいない。

たとえばマッチを擦った瞬間とかの熱がボワっとなるときの原子の世界ってどうなってるだろう???
もしかしたら、ビッグバンとそっくりなことが起きているかもしれない。

マッチを擦ってみる。
ボワっと火がついてしばらく燃えて消える。

これを原子の世界目線で見てみよう。
小さな小さな世界では、私たちにとって一瞬の出来事でもその中に暮らす人の時間では、何百億年も経っているかもしれない。

その人たちの世界は唐突に出現して膨張して、果てしない時を経て消える。
私たちの宇宙も膨張している。

地球は太陽系の中にあって、太陽系は天の川銀河の中にある。
銀河はゆっくりと回転しながらお互いどんどん離れて行っている。
私たちの銀河はアンドロメダなども含む局部銀河群と呼ばれる銀河群の中にある。

その銀河群や銀河団が集まって超銀河団というのを形成している。

超銀河団は壁みたいになっている。
壁と壁の間には何にもない空間が1億光年も続いている。
そしてそれらの壁や何にもない空間が複雑に並んでまるでシャボンの泡のような形を作っている。
これが、宇宙の大規模構造だ。

ここまでが、かろうじて人類が把握している世界。

その果てには何があるのか。
もしかしたらマッチを擦った張本人がまさに煙草に火をつけ終わったところかもしれない。

宇宙は誰かがマッチを擦ったところから始まった。
宇宙が唐突に出現したことを理解するには、このように解釈するほかない。

さらに今回の 「シミュレーテッドリアリティ」にからめて考えをすすめてみよう。

恐ろしいことに、コンピュータはマッチを擦って火が燃えるという現象をシミュレートすることができる。
たとえばものすごく発達した文明のコンピュータを使えばマッチを擦ったときの様子を実物と寸分たがわずにコンピュータ上で再現できるようになるかもしれない。

そしたらそこにはバーチャルな宇宙が生まれる。
見ている側の時間で再生したら一瞬で終わるけどシミュレーションなのでゆっくり動かしたり、巻きもどしたり、停止したりできる。

でもこの 「シミュレーション」 の中にいる人にとって時間は一定方向に進むものであって
巻きもどされたり止まったりしてるのには絶対に気づけない。

もしも、「シミュレーション」の中にいる人にその世界が仮想現実であることや、創造者である自分の存在を知らせたい場合は、プログラムの中に何らかのメッセージを含めればよい。
反対に、メッセージやバグが一切ない 「シミュレーション」 を作れば、その中にいる人は永遠に真実を知ることはできない。

でもメッセージはともかく、バグが一切ないプログラムなんてどんなに仕組みが違う世界であっても、作れないんじゃないかな????

この宇宙が 「シミュレーション」 であるという説を唱える人たちの中には、その証拠として、このようなメッセージやバグを発見しようと研究している人たちがいる。

映画 『マトリックス』 では、デジャヴ(既視感)を一種のバグとして紹介している。

私の大好きな科学者/作家のカール・セーガンは、その著書の中で創造者からの 「メッセージ」 について触れていた。

この本を読んだときはあまりピンと来ていなかったが、Wiki の記事を読んで、改めて 「そういうことだったのか!!!」 と亡き博士の思いを感じることができた。

実際にはまだそんなものは見つかっていないが、出てきちゃったらどうしよう・・・・怖い。
ううう怖すぎる!!!!!!

やっぱりこの考え方は途方もなくて恐ろしい。
でも私は、世界がこの宇宙だけだという考えは夢がなくて好きではない。
宇宙がシミュレーションであろうとなかろうと少なからず外側があると私は思っている。

小さい世界にも必ず宇宙があると信じている。

世界は無限に果てしなく続いていてほしいのだ。
私が必至で「外へ…外へ…」と歌う理由はそこにある。

最後に、私たちの宇宙はぞっとするくらい美しいのでその写真が見れるサイトを紹介したい。

HubbleSite – Gallery
http://hubblesite.org/gallery/album/
※ハッブル宇宙望遠鏡の写真ギャラリー

◇おすすめ

2008.08.17
※記事の内容は私が独自に調べてまとめた内容なので間違いもあるかもです。そしたらごめん。

こんなことばかり考えている私がSF小説など書いてる

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