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はやぶさ、君いずこ

2003年に打ち上げられた日本製の小惑星探査機 「はやぶさ」。
目的地は、地球から 約1億2000万km彼方に浮かんでいる直径 535×294×209m の カリントウ みたいな小惑星、「イトカワ」。

渋!!!!!

ちなみに、この 「イトカワ」 って日本名がついているので日本人が発見したのかと思ったら、アメリカの研究所が発見した小惑星だった。日本の研究所が調査対象にするので、「日本ロケットの父 糸川英夫氏の名前付けたい」 と依頼して正式に認められたそうな。
なんだか 癒されるエピソード。

さて、そんな「はやぶさ」 の任務は 「イトカワ」 まで飛んで行って、地面を持って帰って来ること。
地味だとか言わないで!!! 成功すれば、世界で初めての小惑星サンプル・リターン計画となるのだ!!!

そんで、こういう調査によくある粋な任務も彼は背負っていた。

88万人の名前を刻んだターゲットマーカーを着陸前にポイと投げる!!!

これはロマンがある!!!! このミッションに参加した著名人は、松本零士氏、(何故か) 長嶋茂雄氏、スピルバーグ氏、アーサー・C・クラーク氏、などなど!!!!

ってゆうことだったんだけど・・・・。

そういえば、はやぶさ君ってどうなったのか?? そろそろ戻ってくるころではなかったか??
ちょっと調べてみたら、そこにはドラマチックなストーリーが・・・・!!!!

涙なしには語れない、彼の物語をとくとご覧あれ!!!


2003年 5月 打ち上げ


2005年 7月~10月

「イトカワ」 の姿を捉える。だけど、「イトカワ」 に近づく課程で、3基の姿勢制御装置のうち、2基がぶっ壊れる。。
残りの 1基で何とか計画を続行。がんばれ はやぶさ!! ムリしているので地球へ帰ってこれるか心配される。
※地球到着は2007年6月予定。


2005年 11月20日

高度 約40m から例のターゲットマーカーを投げる。マーカーは無事 「イトカワ」 に着陸。続いて 「はやぶさ」 も着陸した。
「はやぶさ」 はおよそ30分間 「イトカワ」 の大地に留まり、そして離陸した。
これで 「はやぶさ」 は世界で始めて地球と月以外の天体に着陸して離陸した物体となる。
「はやぶさ」 が撮影した画像には、署名入りマーカーもが無事着陸しているのが写っている。

世界中から祝福のメッセージが届いたそうな。88万人から我が子のように 愛される 「はやぶさ」。
だが、このときは地面のサンプルは採取できなかった。


2005年 11月26日

再び 「イトカワ」 へ!!! 今度こそ地面を取ってくるのだ!!!! 前回投げた署名入りマーカーを目印に着陸開始!!!

リポDが机に並んでいく様子がブログで紹介され世界でも話題になる。
今度は問題なく着陸。予定通りサンプルを採取して 「イトカワ」 を離れる。喜ぶ管制室の研究者たちがライブ中継される。

こうして、はやぶさは、世界で初めて 小惑星に着陸 → サンプル採取 → 離陸 に成功した。

カッコイイ!!!

が、上昇中に制御不能に…。


2005年 11月28日

交信が途絶える。。


2005年 11月29日

通信復活。
小型化学エンジンに不具合が生じ、姿勢制御できない。このまま姿勢制御ができないと、地球に帰って来れない。
わ〜〜〜〜〜 はやぶさ〜〜〜 せっかく仕事してきたのに帰って来れないんじゃカワイソウだ〜!!!!


2005年 12月7日

11月26日に着陸したときの詳しいデータを分析した結果、サンプル採取装置がうまく発射されてない可能性が出てきた。でも最終結論は 「はやぶさ」 が戻ってこないと解らない。

現状は。。。 帰ってこれるかもわからない状況。

なぬーーーー!!!!!


2005年 12月9日

燃料が漏れ、はやぶさはコーニング運動を開始。(味噌すり運動) その結果、通信できない状態。

なぬーーーー!!!!!


2005年 12月14日

はやぶさの帰還予定が変更される。
2007年6月 → 2010年6月

戻ってこれるのか???

味噌すり運動はやがて収まるので、通信が復活する可能性はある。。。とのこと。


空白の3ヶ月(2006年 1月にはビーコンが復活)


2006年 3月6日

通信が復活。
はやぶさ の位置が確認される。地球から3億3000万km、イトカワから1万3000km。
バッテリーが放電してしまったので充電に入る。


2006年 7月~9月

充電中。


2007年 1月17日

資料を採取した容器を地球帰還カプセルに格納。無事に完了する。


そして、今でも はやぶさ は空のはるか彼方。地球へ帰る準備をしている。

土星に行ったり、冥王星を目指したり、と比べるとやっぱり地味に思えてしまいますが、宇宙のゴミみたいなちっこい惑星に着陸させるのって、ものすごいことなんでは??? だって火星に探査機を送るのだって 「パリから東京へホールインワンしたようなもの」 とか言ってるんだよ。
しかも、「イトカワ」 の軌道はカオス。そこにポーーンと飛んでいくんだもの。

これは、ぜひ戻ってきてほしい。

探査機って、どうも擬人化して考えてしまう。はやぶさ のサイトを見ても関係者たちが我が子のように愛しているのが伝わってくる。

これは世界共通の感情みたいだ。惑星探査機ボイジャーの打ち上げ〜太陽系を離れていくまでのドキュメンタリーがあるんだけど、これが涙なしでは見れない。

こうして、私達の目や手足の替わりに彼方の世界を旅する探査機たち。
日本の探査機も応援しよー。

2007.03.19
※記事の内容は私が独自に調べてまとめた内容なので間違いもあるかもです。そしたらごめん。
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