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ハーメルン

ある朝、目覚めると、母が一輪の花になっていた。

登場人物

山本 駆(やまもと かける) …… さえない男、三十代。
長谷川 孝太(はせがわ) …… 謎の青年。年齢不詳。

とある一軒家の居間。
駆がパジャマ姿で食卓に座っている。
たった今、起きたらしく髪の毛がボサボサである。
食卓の上に小さな植木鉢が置いてあり、黄色の可愛らしい花が植わっている。キク科らしい。
植木鉢に「山本悦子」と名札が貼られている。名札は観客席から読めなくても貼ってあればよい。
駆は花をじっと見ている。

駆 …… なんだってこんなものになっちまったんだよ、母さん。
それにしても、ちんけな花だなあ。なるんだったらもっと豪華な花になればよかったのに。

駆うなだれる。

駆 …… 何かの間違いだよなあ。俺、これからどうすりゃいいんだよ。
おい、母さん、(植木鉢をつつく)何とか言えよ。 言えるわけないか(タメイキ)。

玄関のベルが鳴る。
駆は重い腰を上げ、上手側へ近寄る。

駆 …… どなたですか?

孝太 … (ソデ奥で元気に)受け取りに来ました。

駆、上手へ消える。

駆 …… (ソデ奥で)あ、ちょっと、何ですか?

孝太が上手からズカズカ入ってくる。
彼は今風の若者である。
駆がその後をおろおろついてくる。

孝太 … これだね。(鞄からカルテを取り出し、見て)間違いなし、と。
じゃあ、持ってくよ。

孝太は植木鉢を持ち上げようとする。
駆、それを取り押さえて。

駆 …… ちょっと待ってよ。うちの母さんを何処へ連れて行くんだ。

孝太 … 何処へって、施設に決まってるだろう?
聞いてないのか?

駆 …… 聞いてないも何も、朝起きたらこれだもの。

孝太 … (カルテを見ながら)えー、山本悦子(やまもと えつこ)、七十二歳、四月一日、午前四時二十四分、植物化。施設に入ることを希望。

駆 …… (カルテを覗き込み)確かに母さんのことだ。

孝太 … じゃあ、いいね。持ってくよ。

駆 …… 待ってくれ、施設って何のことだ?

孝太 … なんだよ、そこから説明しないといけないの?
家族の代わりに、植物化した人の面倒を見るところだよ。
ほら、(パンフレットを取り出す)いい所だろ?

駆 …… ハーメルンの森……
あなたの家族を大切に育てます、か。
何だかうさんくさいな。こんな所に母を預けるなんて嫌だな。

孝太 … 疑り深い奴だな。はいこれ。(名詞を差し出す)

駆 …… 長谷川孝太。ハーメルンの森、看護士。
はーん、君がねぇ。

孝太 … よろしくどうぞ。

駆 …… ますます、うさんくさい。
母は僕が自分で面倒見るから、いいよ帰って。

孝太 … 何言ってるんだよ。駄目だよ。

駆 …… いいじゃないか、僕がやるよ。

孝太 … わからない人だな。植物化した人間を育てるのは大変なことなんだよ。
それを一人でやろうってのか?しかも素人が。

駆 …… できない事はないだろう。

孝太 … とんでもない。あんた本当に何も知らないんだな。ただ水をやればいいって問題じゃないだよ。
栄養をやったり、土を変えたり、雑草を抜いたり、第一あんた、三度の水やりを毎日欠かさずできんのか?

駆 …… 三度もやるのか?

孝太 … 当り前だろ。一度でも抜いたら駄目なんだぞ。

駆 …… まあ、何とかなるだろう。

孝太 … 無理だね。

駆 …… 無理じゃないさ。

孝太 … 強情な奴だな。

孝太、ポケットから携帯電話を取り出し電話をかける。

孝太 … あーもしもし?……ええ、それが息子さんが納得しないんですよ。……遺書?何だそうか。
わかりました。探してみます。……はい、わかってますって、必ず持って帰りますから。

孝太、電話を切るとポケットにしまう。

孝太 … 遺書があるってさ、悦子さんの。

駆 …… 遺書って、まだ母さんは死んでないだろう?

孝太 … 似たようなもんさ。ほら、ぼーっとしないで、探してきなよ。

駆 …… ああ、わかったよ。母さんの部屋かな。

駆、下手へ消える。
孝太は食卓の椅子に座って花を見る。

孝太 … なかなかいい花だな。悦子さんてそれなりに綺麗な人だったのかな。
これは絶対、館長のお気に入りになること間違いなしだ。

駆が折りたたんだ紙を持って戻ってくる。

駆 …… あったよ、本当にあったよ、母さんの引き出しに。

駆、孝太の向かい側に座る。

孝太 … さあ、読んでよ。

駆 …… ああ。

駆、遺書を開く。

駆 …… (読む)カケルへ。これをお前が読んでいるということは、母さんはもう植物になってしまったということだね。でも、悲しむんじゃないよ。死んだ訳じゃないんだから。植物になった母さんを、お前一人に押しつける訳にもいかないので、施設のお世話になることにしたよ。とてもイイところなんだよ。お前もここにお世話になるとイイヨ。
今まで秘密にしていたけど、植物化は遺伝するらしいから、お前もいつかは植物化するかもしれない。お前のじいさんも、そのまたじいさんもみんな、植物になって死んでいったんだ。でも恐れることはないよ。時期が来ればお前もそれなりの覚悟ができるだろうから。それにまだまだ先の話だしね。
母さんはいったいどんな花になるんだろうね。可愛らしい花だといいね。お前のじいさんは立派なもみの木になったんだよ。健康な人だったから山に植えてやったらすくすく伸びたよ。お前もそうなるといいんだけどね。
それから、くれぐれも父さんにこのことを話すんじゃないよ。あの人が母さんと別れた理由がこれなんだから。私が植物になったと知ったら、あの人は私を引っこ抜きに来るだろうよ。それじゃあ、元気でね。ちゃんと働くんだよ。たまには母さんにも会いに来ておくれ。
母、悦子。

駆、ため息をついて床に伏せる。

駆 …… なんてことだ。僕も植物になるのか?冗談じゃないよ。
(はっとして顔を上げる)もし、僕に子どもができたらどうなるんだ?そいつも植物になるのか?
ああ、世も末だ。

駆、再びうつ伏せる。

孝太 … そんなにがっかりするもんじゃないよ。植物化する人間は、言ってみりゃ幸せなんだ。
死ぬ寸前までハッキリした意識があっちゃかなわないよ。
死にたくない、死にたくない、なんて言って、みっともないだろ。

駆 …… (うつ伏したまま)人ごとだと思って、いい気なもんだよ。

孝太 … なんだよ。こっちは植物化した人間をゴマンと見てきたんだ。
あーあ、こんな面倒な仕事になったのは初めてだよ。だいたい普通なら喜んでお荷物になった家族を差し出すもんだ。

孝太は壁に掛っている時計を見る。

孝太 … いけね。こんな時間だ。

彼は鞄から何やら注射器の様なものと、様々な液体の入った小瓶をいくつか取り出す。
駆、顔をあげる。

駆 …… 何するんだ?

孝太 … 朝ご飯の時間がとっくに過ぎちゃったんだよ。
あんた、悦子さんに何もやってないだろ?

駆 …… やめろ!母さんに指一本でも触れてみろ、許さないぞ!

孝太 … バカ言うんじゃない!悦子さん死ぬぞ!いいのか!?

孝太の剣幕に押されて、駆は黙って後ずさる。
孝太は慣れた手つきで液体を調合する。

駆 …… 慣れたもんだな…。

孝太 … バカにすんなよ。俺だって特別な訓練を受けたんだ。しかも、優秀なんだ。

孝太、土に注射する。

駆 …… それだけか?俺にもできそうじゃないか。

孝太 … (出したものを鞄にしまいつつ)素人にはできないって言っただろ。これは応急処置みたいなもんだし、昼までに決着付けないと、もしもってことも有り得るな。

駆 …… もしもって?

孝太 … さっき言っただろう。死ぬんだよ。何としてでも施設に持ちかえらないと。

駆 …… こっちは何としてでも育て方を聞く。

しばらく二人、にらみ合う。

駆 …… (はっとして)しまった!今、何時だ?

駆、振り返って壁の時計を見る。
電話をかけに行く。

駆 …… あ、山本です。すみません、母が、花に……いえ、具合が悪くなりまして。
……はあ、すみません……いえ、いいですよお見舞いなんて。そこまでひどくはないですから。
……はい、ありがとうございます。ご心配おかけします。状況がわかったらまたご連絡します。

駆、戻ってきてどかっと座る。

孝太 … 上司に恵まれているみたいだね。

駆 …… まあね。僕がきちんと働くからだよ。

孝太 … これからお母さんの面倒を見るとしたら、会社なんか行ってられないぞ。

駆 …… 会社に持っていくから大丈夫だよ。

孝太 … 甘いな。無理だよ。そういう問題じゃないんだ。素人には難しい。

駆 …… じゃあ、叔母に来てもらうよ。

孝太 … わからない人だな…。

駆 …… 家に居るのと居ないのでは、心持ちが全然違うんだよ。人に預けてしまうのはどうかと思うんだ。

孝太 … だったら、毎日施設に通って雑草取りしたらいいだろう?
そういう家族もけっこういるよ。

駆 …… 僕はいやだ。そんなの絶対いやだ。

孝太 … なんだよ。本当はこんな姿の母親を長生きさせたくないんじゃないか?

駆 …… 違う!何でそんなこと言うんだ!

孝太 … だってそうだろう?おかしいぞ、あんた。素人には管理できないって言ってるじゃないか。
もしもあんたが悦子さんをどうしても引き取るっていうなら我々はあんたを監視して保護責任者遺棄致死罪の疑いで通報するぞ。

駆 …… 違うんだ。僕はただ……(声が次第に小さくなり)母さんが……

孝太 … は?言うならちゃんと言えよ。

駆 …… (うつ伏せて泣き声で)母さんがそばにいないとダメなんだよぅ。

孝太 … はぁ?なんだよそれ。そうか……そういうことだったのか。
あんた、マザコンなんだね。

駆 …… そうだよ、悪いかよ。みんなそうやって僕をバカにするんだ。だから結婚できないんだろうって。
それが何だよ!いいじゃないか!
母親を慕うことっていいことだろ?

孝太 … まあ、そりゃあそうだろうけどさ。でも、困るんだよな。
そのマザコンのせいでさ、お母さんが死んじゃうかもしれないんだよ。

駆 …… (植木鉢を抱え込み)うわぁん、母さん。

孝太 … みっともないぞ。いい機会だからさ、親離れしなよ。

駆 …… うるさい。何で君にそんなことまで言われなくちゃならないんだ。
第一、何だよ君のその態度は。看護士なんだろ?

孝太 … 俺達が目指しているのは親しみやすい施設なんだから、これでいいんだよ。

駆 …… 親しみやすいの意味を誤解してるよ。どういう教育だまったく。

孝太 … ねえ、もういいじゃん。こっちに任せちゃいなよ。設備は整ってるし、みんな優秀な奴ばっかだし。

駆、パンフレットを持ち上げて見る。

孝太 … ほら、すてきなところだろ?

駆 …… 宣伝はいいところしか見せないからな。

孝太 … ひねくれた奴だな。

駆 …… (無造作にパンフレットを机の上に投げ捨て)一度、見学に行くよ。それから決めるから。

孝太 … 何、言ってるんだよ。タイムリミットは今日のお昼なんだよ。そんな暇あるわけないだろ。

駆 …… だったら育て方を教えろ。

孝太 … それだけで半年はかかるね。

駆 …… (ため息まじりに)あーあ、そうやって決めさせよとするんだ。

駆、言いながら首筋のあたりをボリボリかく。しばらく彼はそうしてボリボリやっている。
孝太はそれを見て顔をしかめる。
駆は気にせずかき続ける。一度、爪の間に入ったカスを取る。
そしてまたボリボリ。

孝太 … やめろよ。

駆 …… は?何が?

孝太 … (指さし)そこ、かくの。

駆 …… ああ?痒いんだから仕方ないだろ。

孝太 … (立ち上がってのぞき込み)うわ、ひでえな。

駆 …… (手で隠して)なんだよ。

孝太 … 見せてみな。

駆 …… いやだよ。あっち行けよ。

孝太 … 何かはえてなかったか?

駆 …… できものだよ。小さい頃から時々できるんだ。
ほっとけば治るんだよ。

孝太 … 芽みたいに見えたぞ。

駆 …… メ?

孝太 … そう、植物の芽。

駆 …… やめてくれよ。

孝太 … 見せてみなって。

駆 …… いやだよ。

孝太 … 始まったかな?

駆 …… 始まったって、何だよ!いいから、あっち行け。

孝太 … うるさい。こっちは専門なんだ。おとなしくプロに任せなよ。ただで見てやるからさ。

駆、あきらめて見せる。

孝太 … なるほど、やっぱりな。

駆 …… やっぱりな、とか言うなよ。気持ち悪いな。

駆、慌ててボリボリと首筋をかく。

孝太 … ダメダメ、かいちゃダメだ。ちょっと待ってろ。

孝太、鞄の中をあさると、塗り薬のチューブを取り出す。
薬を指に取ると駆の首筋に塗ろうとする。

駆 …… やめろ、ほっといてくれ。

孝太 … ひどくなるぞ。いいのか。

駆、大人しく薬を塗らせる。

駆 …… なあ、正直に言ってくれ。これは何なんだ。数ヶ月前にできて、全然治らないんだ。

孝太 … これは、木の芽だよ。間違いない。君の植物化が始まっているんだ。

駆はじっと孝太を見る。孝太の顔は真面目で揺るぎがない。
駆の顔がみるみる泣き顔になっていく。

駆 …… いやだ、いやだよ!僕はまだ三十七だ。まだまだ、やりたいことがたくさんある。それに、それに……う、うわぁ~

孝太 … 落ち着け。あんた、さっきから「いやだ!」しか言ってないな。ダダッコだな。
始まっちまったもんはしょうがない。これからの対策を考えようぜ。

駆 …… (孝太にしがみつき)頼む!どうにか、どうにか治してくれよ!あんたプロだろ?
ああ、どうして僕だけこんなに早く……

孝太 … あんただけじゃないよ。

駆 …… へ?

孝太 … ごくまれだけどね、あるんだ、若いうちから発病する例。
ハーメルンの森にね、「グリーンクラブ」ってのがあって、植物化を宣告された人達の集まりがあるんだ。そこに何人かいるよ、若い人。

駆 …… 入る!その何とかクラブに入るぞ!

孝太 … なんだ、なんだ。自分のことになったらやけに積極的だな。

駆 …… 同じ病気の人と語り合いたいと思うのは普通だろ?

孝太 … おかしいよ。母親の時はあんなに拒んでいたのに。母さんがそばにいなくちゃ、とか言って、本当のところはどうなんだよ、え?
やっぱりこんな姿の母親に生きていてほしくないんだろ?なあ、図星だろう?

駆 …… 違う!なんでそんなこと言うんだ!

孝太 … だってそうだろ。

駆 …… 僕はただ、母さんを得たいの知れない所にやりたくなかったんだよ。

孝太 … ウソつけ。いざ自分となったら飛びついたじゃないか。

駆 …… (黙ってしまう)……。

孝太 … 頭にきた。もう勝手にしろ。俺は帰るよ。うんざりだ。

駆 …… まてよ、僕はどうなるんだよ。

孝太 … 知るかよ。木にでも花にでもなれば?

駆 …… そんな無責任な!人殺し!保護責任者遺棄致死罪で捕まるぞ!

孝太はあきれ果てた顔で出ていこうとする。

駆 …… 待って、わかった、わかったから待って。本当のこと言うから……見捨てないで…。
本当は、本当は、ぼ、僕……

孝太 … 何だよ、言うなら言えよ、ホント、イライラするな。

駆 …… 金。金だよ。金。

孝太 … 金?

駆 …… 施設に預けるとなると、やっぱり高いんだろ?

孝太 … はぁ?……金だって??最低だな。それであんなに嫌がってたんだ。

駆 …… ああ、そうさ。お前にはわからないんだよ。こんなになっちまった母親を持つ者のの気持ちが。
こんな姿の母さんに、生きていても死んだような母さんに、金かけて長生きさせて、何がうれしくてそんなことしなくちゃならないんだよ。

孝太 … 人間のクズだな。

駆、しくしくと泣き出す。

孝太 … ダダこねる上に泣くのかよ。しょうがない奴。泣くなよ。
パンフレットよく見てみろよ。うちの施設はね、お金がない人だって利用できるような仕組みができてるの。保険もきくし。

駆 …… 保険?(花をつつき)こんなものに?

孝太 … 悦子さんの分は保険と年金でたりるよ。もらってんだろ、年金。
あんたに負担がかからないように悦子さん、そこはちゃんと考えてくれてたんだよ。母親に感謝しろよ。

駆、テーブルの上にあるパンフレットを手に取って読み始める。
孝太が悦子のカルテを渡すと、そちらも念入りに読む。

孝太 … あんたはうちの付属の病院に入院すればいいよ。
うちの施設には家族割りってゆうのがあるから、悦子さんとセットにすればあんたの入院費はだいぶサービスできる。
身体が動くうちは施設内の仕事を手伝ってお金を稼ぐこともできるし。

駆 …… そんなにうまくいくもんなのかね。

孝太 … いくいく。そうやってうまく生活してる人達たくさんいるよ。
入院しちゃえば悦子さんをそばに置けるし。あれ、まんざらウソっぱちでもないんだろ、マザコンてのは?

駆、無言でパンフレットを見続ける。

孝太 … 入院して「グリーンクラブ」に入れば、植物化についての講義も受けられるし、あとは幸せに植物になるだけだ。

駆 …… え、入院しても植物になるのか?治療はしないのか?入院だろ?

孝太 … 治療はするけど、植物化するのは自然の成り行きだ。
遅らせられるかもしれないが、治るかどうかは分からない。講義を受けろよ。

駆 …… そんな、無責任な……。そんなんで治療っていうのか?詐欺じゃないのか?

孝太 … 詐欺なもんか。イタレリツクセリじゃないか。うちほど環境の整った施設は他にはないぞ。

駆 …… イタレリツクセリね……

孝太 … そうさ、ハーメルンの森は世界一。こんなにすばらしい所はないよ。

駆 …… 世界一か。

孝太 … な、悪いことは言わない。俺についてこいよ。

駆、しばらく無言で孝太の顔を見ている。

駆 …… しかたない。藁をもすがるか…

駆は立ち上がる。

駆 …… どうせ植物化する身だ。待ってろよ、着替えてくるから。

孝太 … おう、いつまででも待ってやるぞ。
(時計を見て)おっと、そうも言ってられない。もうすぐお昼だ。てっとりばやく頼むよ。

駆、下手へ消える。

孝太 … ふう、外回りってつらいよ。もっと楽な仕事、探そうかな……。

 

 

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