2016.11.24閉ざされた家
(第一子を出産後、赤ちゃんに心疾患が見つかり、母子別々に入院となって情緒不安定になっていた時に病院で)
がらんとした家のリビングにいる。
子どもの時に住んでいた家に少し似ている。
目の前に大きな窓があり、庭が見える。
窓を開けて庭の右端を見ると、大型犬が入るくらいのオリがあり、中に小鹿の死骸が横たわっている。
小鹿は上半身がなくなっていて、内臓がえぐられて胴体は空洞だ。
小鹿の死骸には蟻が群がっている。
私はぞっとして窓を閉める。
続いて玄関のドアを開けると、2メートルほどの背丈のある大きなゴリラが目の前に立ちふさがっている。
襲われる!!
私はとっさにドアを閉め、慌てて鍵を閉める。
振り返ってキッチンへ行く。
キッチンには外国人の親子がサンドイッチか何かを作っている。
ここで急に海外ドラマを見ているような雰囲気になる。
若い夫婦と小学生くらいの二人姉妹の会話が吹き替え調の日本語で聞こえてくる。
父が娘に 「ほら、こうしていると本当の親子みたいだろ?」
娘 「本当の家族ならこんなことしないわ」
どうやら父親は母親の彼氏でまだ正式には父親ではないようだ。