2013.12.19無言の子供たち
木造電車の車両みたいな建物の中にいる。
外は津波が襲ったあとの街のような状態になっている。
建物の両脇は窓になっている。
その窓際にびっしりと3~4歳の子供が連なって無言で外を見ている。
向こうから巨大なダンプカーがやってくる。
ここを破壊するために来たのだ。
ものすごい勢いで子供たちが張り付いてる窓に向かって走ってくる。
ダンプが来ても、子供たちは不機嫌な顔をして微動だにしない。
わああ!!!ぶつかる!!!!
と思った刹那、ダンプは窓のギリギリでピタっと止まる。
私はあわてて子供たちを順番に抱き上げて安全なところに移動させる。
子供たちは丸っこくてかわいいが、身じろぎもしないで外をにらんでいる。
私は次々と子供をかかえて避難させる。
そこらじゅうにある玩具の食器も子供たちと一緒に避難させる。
その間も子供たちは不機嫌な顔で沈黙を保ったままだ。