2020.08.11子供を産む施設
病院のようなところにいる。
そこは産婦人科なのか、子供を産むところだと、私はうっすら認識してる。
私は、私が産んだのかもしれない小さな赤子を手の上に乗せている。
片手に乗るほど小さい赤ちゃんだ。
私は「うちの1人目もこのくらい小さかったよ、2人目はデカかったけど」とその子の母親に話している。
(私が産んだはずだが違ったみたいだ)
言いながら、いや、息子は小さかったけど、ここまで小さくないか…この子は何グラムくらいなのだろうか…??
と考えている。
向こうから生まれたての赤子を抱っこした人が歩いてくる。
ああ、あの人も生まれたんだ、と私は思う。
このへんから私はこの夢から存在が消えて、客観的に見ているような状態になってくる。
入院しているらしい若い女性が、友達と話している。
彼女は妊娠を望んでここに入院したらしく、どうやら赤ちゃんができたらしい。
赤ちゃんのお父さんは、話している友達の弟らしい。
お風呂の時間になって、彼女は風呂場へと向かう。
小さな湯船に濁ったお湯がはってある。
お湯に浸かっているうちに、彼女は具合が悪くなり、お湯からフラフラと出た。
すると股から血が流れてくる。
ああ、流れてしまった…。
彼女は呆然と血を見ている。
ここで私は彼女の夫の意識になっている。
病室に彼女がいないので心配して風呂場に探しに来た。
そこで彼女の足の間から血が流れているのを発見し、とっさに持っていた1円玉でその血を少しすくってポケットに隠した。
のちに夫は、この血液に他人のDNAが混ざっていることを知る。
そう、この施設はただの産婦人科ではなく、女性を集めて子を産ませている闇の機関だったのだ。