2016.05.6死者と紫水晶の剣とステンレスの鞘
高校生のころ住んでいた家にいる。
私は2階の自分の部屋にいる。
仕事の約束があって、それまでにいろいろやろうと思っている。
部屋にヘンテコな剣のようなものが二本ある。
剣は鞘(さや)に入っている。
鞘は直径10cmほどのステンレス製の筒で、両端はドーム型の黒いプラスチックのような素材でフタがしてあり、完全に閉じているのでどうやって中身を出すのかわからない。
とても剣には見えない代物だが、私はこれが剣だと知っている。
この次に、この夢で一番重要と思えるシーンが続くのだが、その部分はすっかり忘れてしまった。
この剣を使いこなす人や、仲間みたいのが現れて私たちは何者かと空中戦をしたかと思う。
室内にいるはずが空高くで戦っていたような記憶。
空中戦は突如終わり、私はみんなを回収するために部屋に転がっていたリモコンのようなもののスイッチを押す。
するとぼたぼたとみんなが空から私の部屋へと落ちてきた。全員気絶している。
さっきの剣も鞘から抜けた状態で落ちてきて、その身をあらわにしている。
剣は巨大な紫水晶の原石を荒削りしたようなものであった。
大きなヤジリといった感じだ。
剣を鞘にしまわなくては、と思うが、鞘の両端は丸く閉じていて、剣を差し込む穴がない。
どうやって剣を収めるのかわからなかったが、鞘と剣を持ったら突然しまい方がわかった。
丸くなっている鞘の先端に、時計のリセットボタンのように尖ったもので押すタイプのボタンが付いていたのだ。
そこを、剣の先端で長押しすると、スルスルスルっと剣が鞘の中へ吸い込まれて収納された。
もう一つの剣も鞘に入れて、二振りを階下の祖母の部屋に持って行った。
祖母が部屋にいるかと思ったがいない様子だ。
※現実世界では祖母は既に他界。
戦いで時間を使ってしまったが、出かけるまで時間に余裕があったので、私は仕事の続きを始める。
そしてふと時計を見たら約束の時間が過ぎてしまっていた。
私はあわてて着替えると、祖母が帰っていなかったことを思い出し、心配になって祖母の部屋へ行く。
祖母はベッドで寝ていて、父が何やら彼女に話しかけていた。
これで祖母も剣も安心だ。
※現実世界では似たようなシチュエーションで祖母は亡くなっていた。
部屋に戻ると、私の洗濯物について母があれこれ聞いてきたので、時間がないので後でと断る。
私はインターネットで電車の切符を3枚買って、プリンターで印刷した。
仕事の相手に遅れますの電話をしようかと悩むが、悩むだけで電話はしない。
この時、電話をしようと思った相手は、以前に働いていた職場の上司で、現実世界ではすでに故人である。
あわてて家を出ると、そこが高校生のころに住んでいた家なのを思い出した。
田舎なので、バスや電車は1時間に数本しかない。時刻表を見ずに出るなんてありえないのだ。
行ったところでバスはないかもしれない。
改めて確認するのも面倒なので自転車で一番近い駅に行く事にした。
自転車で坂道を下っていく。
私はなぜか曲芸のような変な乗り方をしている。
タクシーの方がよかったかな??でもタクシーも通るかわからないし。。
と思った途端に、たくさんの空車タクシーが通っていくのが見えた。
ああ…でもタクシー使うと今日の仕事がチャラになっちゃうしな…とか思う。
駅に着くと、自転車を停めるところがないことに気がついた。駐輪所はあるのだが、契約者だけ止めれるやつばかりだ。
自転車で来たのは失敗だったか…。
仕方ないので、その辺の木の下に停めることにした。
鍵をかけてると、おじさん2人がお喋りしながら自転車を停めに来た。
なんか見た事あるな…と思ったら前に「我々には自転車を自由に停める権利がある」と国を相手に訴えて演説してた人だと思い出す。
※夢の中でそう思ってるだけでおじさんたちは恐らく初登場。
自転車を停めると私は改札に向かう。
さっき印刷した切符を取り出す。
初乗り料金150円のものが3枚。
裏を見ると茶色くてザラザラしてる。磁気テープもプリンターで再現できるんだっけ?と私は不思議に思う。
そしてふと、なんで3枚も買ったんだろう…?無駄なお金を使ったかも、とがっかりするが、降りる時に清算できるかと考え直す。
自動改札に切符を通すと問題なく認識され、私は駅に入った。
そこで目が覚める。