2014.01.10遺体の作品
学校の教室のようなところにいる。
並べられた机の上に遺体がたくさん横たわっている。
私とパートナー(知らない女性)は特殊な処理をして遺体を皮だけにした。
全ての遺体には医者が着るような水色の手術服と帽子を着用させた。
遺体を裏かえして背中をあけて、元々遺体が着ていた服を中に入れて閉じた。
遺体の皮はまるで犬のガムみたいな質感をしている。
私とパートナーはすべての遺体を上向きにして整然と机の上に並べ寝かせた。
ずらーーーっと並んでいる姿はそれはそれは迫力があった。
遺体の顔には縫い目があって、まるで全員ブラックジャックみたいだ。
私とパートナーはベランダに出て隠れて教室に誰かが入ってくるのを待った。
私たちが隠れると、どやどやと人々が教室に入ってきた。
彼らは机の上に横たえられた何十体もの手術服を着た遺体を発見し、大騒ぎが始まった。
私の耳にこんなニュースの声が聞こえてきた。
「これはなんということでしょうか。こんなに酷い放射線被害は未だかつて見たことがありません。」
そう、これは、反核を訴える作品なのだ。
遺体を使った。