2012.11.2新世界へ
教室のような部屋に数十人が集まって何やら儀式のようなことを始めた。
教壇のところにはピンク色でゴテゴテにデコられたドアが置いてあった。
これからこの扉を開くための儀式をするという。
私はそれで何が起こるのか知らなかったので、怖いようなワクワクするような気持でいた。
儀式の内容は忘れてしまったが、ともかく儀式を行って私たちは待った。
だが、しばらくは何も起こらなかった。
何かやり方を間違えたのかという話になり、私、もしくは他の誰かがドアのノブをガチャリとならした。
すると、ドアが開きはじめた。
おお!!始まった!!!
人々はドアに集中した。
そしてドアが開いた!!!
開いたドアからぞろぞろと人間とそっくりの人間ではないもの達が出てきた。
彼らはラメってツヤツヤで焦げ茶の美しい肌を持っていた。
私はそれが予想外の展開だったのでだいぶ驚いた。
どこかで私はこれが夢であると知っていたのだが、こんなことになるとは見当もついていなかったのだ。
ドアから出てきたものたちは新しい時代の人間であると私は直感で思った。
新人類は私たちをとりかこんで、いつのまにか私たちは彼らの文明の中にいることになっていた。
彼らの文明へ招かれたのは儀式を行った数百人の地球人だけだった。
他の70億人の地球人たちがどうなったのかはわからなかった。
儀式を行った教室から出ると、そこはもう、新人類のスーパーマーケットのような場所になっていて
見たこともない色とりどりの野菜が置いてあった。
それがどれも素晴らしくおいしそうに見えた。
私たちは新人類に導かれてスーパーマーケットから出ると、
それぞれのホームステイ先へと案内された。
その途中、私たちは街を案内された。
見知らぬ街並みだったが、それは2012年時点の地球の先進国の風景とさほど変わらないように思えた。
私はこの文明の図書館に行きたいと思った。
図書館に行けばいろいろ知れるんじゃないかな。
それで図書館に行くことになった。
図書館は海辺のレジャー施設みたいなところの中にあると私はなぜか知っていた。
そこへ向かうと観覧車などが見えてきた。
レジャー施設へ向かう途中の坂道で、新人類たちが誰かを担いで盛り上がってるのが見えた。
なんだあれ?とよく見ると、担がれているのは、仲よしのミュージシャンであることがわかった。
ああ!彼もここに来てたんだ!
ミュージシャンはギターをかきならして歌っていた。
そして新人類たちがそれを聞いてとっても嬉しそうに盛り上がっているのだった。
どうやら地球人は彼らに歓迎されているようだ。よかった。
それから図書館に行くはずだったけど、なぜか場面が急に変わって
私はお風呂に入っていた。
どうやらマンションみたいな建物の高いところにある、明るくて窓の多いお風呂場だった。
気持ちがよいので窓を開けて湯船につかっていた。
窓の外には青空が広がっていて、階下にはオレンジの瓦屋根の家々が連なっていた。
私がお世話になっている家族はだいぶ裕福なようだった。
しばらくぼんやりお風呂につかっていると、この家の母親がお香を持って入ってきた。
不思議な香のするお香だった。
母親は私が窓をあけているのを見ると、ちょっとあわてて窓を閉めると、
「窓を開けてると、フライングマンが来てあぶないわよ!」
と教えてくれた。
え!?フライングマンって!!!???
と思っていたら目が覚めた。