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日陰の霜柱は昼ちかくまで融けずに残っている。 そのため多くの人間に踏まれて半分は潰されてしまう。 残りの霜柱も午後には融けて惨めな姿になってしまう。 それでも霜柱は夜明け前に再び立ち上がる。 何度も何度も立ち上がる。 それを僕は見ている。 何度も何度も立ち上がる日陰の霜柱を。
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